平成13年7月2日(月)丹後半島一周 

 今日は定期観光バス「はしだて号」に乗って丹後半島を一周する。あこがれの伊根にも行くのである。丹後半島は観光バスを使わないと、一周するのは結構大変そうで、レンタカーを借りて気ままに回ろうかとも思ったが、ここ3年ハンドルを握っていないのでやめました。

 朝は7時15分に御所の湯に。さすが月曜日の朝なので空いている。これで城崎の湯ともお別れなのでゆっくりと入る。宿でコーヒーをごちそうになって、朝食を済ませ、駅へ。
 霧雨。駅に着くとけっこう降ってくる。9:19発の豊岡からタンゴディスカバリーに変わる快速に乗って、久美浜駅に行く。そこから定期観光バスで丹後半島一周。
 この列車は出入り口が一車両に一つしかなく、ディーゼルカーのせいか、出入り口当たりは全然冷房が利かず、奥の方は北極のように寒かった。
 久美浜駅の駅舎は代官所を再現したらしい。すごい立派な駅舎。この北近畿丹後鉄道は第三セクターの路線で国鉄から変わったときに駅舎もいろいろと凝ったらしい。それぞれがいろいろな形をしているそうである。

なかなか立派な駅には座布団の敷いてあるペンチもある。定期観光バスが来るまでしばらく座って待つ。定時を少し過ぎて、大きな観光バスがゆっさゆっさと駅の方に入ってきた。定期観光バスの停留所にも駅にも観光客らしき人はいない。
 バスが止まったので乗り込む。さてどこに座ろうかと思っていると。「今日は今のところお客さんはひとりです。」と言われ一瞬固まった私。ひとり。ひとりって、この大きな観光バスに運転手さんと、ガイドさんと私だけ。ってこと。アチャー。
 申し訳ないような気分になってくる。今日は月曜日。私が申し込みをしなかったらバスは運休だったのか。そんなことを思いながら代金を払うと、「大丈夫です。誰も事前申し込みがなくてもバスは走りますから」と慰めてくれた。ひとりなのに後ろの方に座るのも何なので前から2列目に座った。いくらシーズンオフと言え度まさかひとりとは。
 これが私の予想しなかった忙しい一日の始まり。

こんな大きなバスに私ひとりなんです。60人乗りにひとりです。
 今日はひとりね。と駅の売店の人が3本地元の牛乳を差し入れてくれた。いざ出発。するとガイドさんはおもむろにマイクを取り挨拶を始めた。私ひとりなのにマイクで・・・
 お客は私ひとりなのにセオリー通りに勧めていく。景色は見なくちゃ、説明にはうなずき、クイズには答えなくちゃ、歌には拍手と。とひとりでやるのは大変です。寝てる暇もないんです。途中何カ所かの観光バスの停留所に止まってお客さんを待つがどこの停留所にも誰もいず、私ひとりは決定したのでした。でもまぁ、気軽に質問も出来て良かったです。
 こんな経験はしたくてもなかなか出来ないね。この定期観光バスは5月まではまぁまぁの成績だったらしい。6月に入ってからどうもからはどうもお客さんも少ないらしい。

丹後町に入ったら晴れてきて、海もエメラルドグリーンになってきた。経ヶ岬の灯台ではバスガイドさんに写真を撮ってもらいました。私の後ろに微かに灯台が写っているのです。この場所からは灯台が一緒に写る。とガイドさんが言っていました。私の後ろにホンの少し見えているのです。

 伊根湾の遊覧船。あこがれの伊根湾だ。すっすり晴れてきて遊覧日和。船は伊根湾を一周。海猫とトンビが船を追いかけてくる。船内でかっぱえびせんが餌として売られている。その餌ほしさに付いてくるのである。かっぱえびせんを投げると器用に受け取る。私も拾った餌を投げてみる。ナイスキャッチ。
 それにしても、丹後半島の道は狭い。観光バスが走っていることが不思議。レンタカーで無くてよかった。
 本当はまだ梅雨のはずなのにこの景色は夏そのもの。梅雨はどこへ行った。伊根の舟屋風景を見ることは10年来の夢。雨でも仕方ないと思っていたのにこの天気。やっぱり私は晴れ女。
伊根の遊覧のあとは、笠松公園からの天橋立へ。ガイドさんと二人で行きはケーブル、帰りはリフトで往復。本来ならば、橋立をバックに集合写真。しかし、1人のため自分のカメラでガイドさんに撮ってもらう。
 一度やってみたかったまたのぞき。しかし、暑い。暑すぎる。コンクリートに跳ね返る太陽が暑い。
 バスに帰ってきて、ここで定期観光バスは終了。遊覧船に乗り換えて、文殊寺に寄り、天橋立駅へ。 
 15時53分の汽車に乗り、丹後由良駅へ。この駅はヨットを表しているのですね。
 今日の宿はペンション。でも、温泉だという。今日は由良海岸の海開き。私が海岸に着いたときには、そのイベントもすっかり終わっていました。海開きにペンションのマスターも参加していると言うことで、夕食の提供は出来ないと言うので、本日は素泊まり。近くのスーパーでパンとつまみを買い込んでチェックイン。
 このペンションは温泉。しかし、ごく普通の家庭風呂と同じステンレスの風呂桶。部屋はツイン。テレビ。浴衣、湯沸かしポット。今日も他には宿泊客はなし。パンをかじりながらビールを飲み、早々と寝る。

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